前回掲載した肩甲骨の可動域のチェックを何人かの団員にやってもらったところ、

可動域が狭い団員が何人かいました。

可動域が狭いと遠投、制球にも影響が出てくると思うので、しっかりトレーニング

しましょう。

 

さて本題。

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■ご質問内容
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>>小学2年生の息子が今年の4月から野球を始めました。
>>ようやくキャッチボールやらノックやらを受けながら色々と吸収してるところです。
>>周りの2年生の子は外野フライがとれ始めているのですが、
>>息子は落下地点に入る事が出来ず苦戦しています。
>>このあたりについて何かアドバイスがあれば是非お願いします。

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■回答
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今年から野球を始められたんですね。

ちなみに私も小学2年生から野球をはじめ、中学は硬式クラブチーム、大阪桐蔭高校、

大学と進学し、独立リーグまでプレーしていました。

その後は、野球スクールのインストラクターを務め、
現在の職に就き、いろんなプロ野球選手やスポーツ科学に精通した教授など
多くのノウハウを仕事柄、学ばせていただいています。

そんな私からご質問内容についてアドバイスをお送りするとしたら、

まずは、「焦らないこと」です。

外野フライは、距離感を掴むまでは、なかなか容易に
落下地点に入ったり、キャッチすることができません。

この距離感というのは、空間認知能力なども影響するとは思いますが、
経験値を積めば、誰でもキャッチできるようになってきます。

ですので、「数をこなすこと」が大事です。

しかし、急に外野フライのような距離のある高いフライを
捕らせることはオススメしません。

最初は、手投げで近い距離で構わないので、
小さいフライを素手でキャッチする練習から始めてみてください。

グラブよりも小さい手でキャッチするには、落下地点に素早く入り、捕りやすい体勢を作らないと
うまくキャッチできません。

また、落下地点に早く入る大切さを体で感じ取ることもできると思います。

その後、グラブを使って徐々に距離や高さを伸ばしていき、
最終的に外野フライにつなげていくという手順をオススメします。

距離や高さを伸ばしていく過程のどこかで失敗するケースも多々あると思いますが、

そのときに「こうしたら今のは捕れた」という教え方をするのではなく、

「今のはなんで捕れなかったと思う?」とお子さんに問いかけてあげてください。

お子さんから捕れなかった理由を聞き出すことが大事です。

そして、その答えを聞いた上で、不足している部分があれば、アドバイスを伝えて

あげてください。

そのように接することでお子さんに「考えるクセ」が付いてきて、

「どうすれば捕れるのか?」の答えをお子さん本人が理解するスピードが上がり、
外野フライが捕れるようになる日も近づくはずです。